「この家はよく眠れるんです」と住まい手はつぶやいた。
世界のどんな高級ホテルより、老舗旅館より
どこよりも寛ぐことができる場所、それが我が家であってほしいと、想い建てた住まい。
カバザクラの無垢床に、漆喰を採用した空間。シンプルだが美しく、何よりも質感が普通の”それ”とは何かが違う。素材の触り心地や見た目の違いだけではない。
冬は暖かな陽射しが差し込むかと思えば、夏が近づくにつれ、今度は影が差し込む。光の道を設計し、風の通り道を拓くことで、住まい手に触れる空気は大きく様変わりする。
玄関、和室、廊下、リビングにつながるように動線が設計され、設計士が熟考した空気の流れがここで生まれる。寝室に隣接するランドリーで干した洗濯物は翌日には気持ちよく乾いている。
料理、ペット、室内干しや雨の湿気ったにおいを感じさせない徹底した「空気」へのこだわりが、お施主様の言った「眠れる住まい」を実現しているのだ。